登校しぶり【初期対応】3つの落とし穴とは?
登校しぶり 初期対応3つの落とし穴
- あの手この手で学校へ行かせる
- 内科を受診する
- 学校以外の居場所を探す
「学校へ行きたくない」と
子どもが言い出した時、
原因は何か?どうしたら行けるのか?
と、学校へ行くことを前提に
頑張ってはいませんか?
原因は一つや二つではなく、
多くの要因が重なり合っているのです。
なので、すぐに解決することは困難です。
休み癖がつくからと考え、
別室でもいい、数時間でもいいからと
学校へ行かせている間にも
状態が悪化してしまうことがあります。
そうなると、想像以上の
回復期間がかかるだけではなく、
こころの病を発症したり、
ハイリスクな行動をしてしまう
ことがあります。
この記事を最後まで読んで頂くと、
登校しぶりを始めた時に
してはいけない対応と
適切な対応が分かります。
あの手この手で学校へ行かせる
学校へ行けるようになる為には、
まず、ストレスのない環境で休養する
ことが必要です。
保健室や別室登校、短時間でもと
考えてしまいますが、
心のエネルギーがない時は、
いつも以上に負担がかかってしまいます。
校門まで送っていくことも強制になり、
親子関係の溝が深まってしまうことも。
すると、良かれと思ってしていたことが
逆効果になり、回復が長引いてしまいます。
身近な親が敵になるのです。
子どもにとっては、とても辛いこと。
子どもは自分の状態を
うまく説明することができませんが、
恐怖と不安で真っ暗闇の中にいると
想像してあげましょう。
こころの病を予防するためにも
回復させるためにも
今は、休ませることが必要だと考えます。
心のエネルギーが回復すれば、
学校も行かれるようになりますし、
興味のあることに挑戦することも
できるようになります。
子どもには、回復力があります。
休養期間は個人差がありますが、
家に、安心できる居場所があることで
回復していくことができます。
内科を受診する
頭痛や腹痛、
朝起きられないからと受診し、
「異常なし」の結果を受けることは多々あります。
かといって、内科受診が必要ないというわけでは
ありませんが、目に見えない部分にも
注意を払う必要があります。
学校へ行きたくない子どもは、
積み重なったストレスから
自覚症状がでていると考えられます。
内科的に異常がなくても、
精神的なダメージがあることもあります。
頭痛や腹痛などの症状が
ある時は、心療内科の受診を、
いつもと人格が違うとか
違和感を感じるようでしたら、
精神科の受診をお勧めします。
一度、第三者に相談し、
判断していくことが大切です。
学校以外の学びの場を探す
学校に行けないとなったら、
フリースクールや教育支援センター
などの学校以外の居場所探しを
始めてはいませんか?
実は、学校以外の居場所へ
すぐに行かせることで、
負担となってしまうことがあります。
まずは、安心できる家で休養し、
外へ出る気力ができてから、
お子様の行きたい意思を確認してからがいいです。
その頃には、心の免疫力(レジリエンス)
も高まっているはずです。
少しずつ集団生活にも慣れ、
自己肯定感も高まっていくはずです。
まとめ
登校しぶり初期対応の落とし穴は
- あの手この手で学校へ行かせる
- 内科を受診する
- 学校以外の居場所を探す
の3つです。
お子様の意思を尊重し、
休むか行くかは、選択させることが、
結果として、回復への近道になります。
そして、心の病が潜んでいないかを
注意してみていくことが大切です。
早期の治療が早期回復のカギになります。