子どもが【学校へ行けなくなった時】どうしたらいい?
一生懸命育ててきた子どもが
不登校になった時の
不安や焦燥は
言葉では言い表せないほど。
仕事中も運転中も
子どもといる時も
涙があふれてきます。
ときには、うつ状態になってしまい
子どもは、自分のせいだと感じ
さらに自分を追い詰めてしまいます。
なので、ご自身を責めることは
しないでいただきたいのです。
文部科学省が、
令和4年度の小中高の
不登校児童生徒数は
35万人であると発表しました。
実は、前年度よりも2割
増えていることになります。
令和5年度はさらに
増加していると考えられます。
いったいなぜでしょう?
それは、社会的問題の影響が
大きいからです。
新型感染症、学歴至上主義
共働き、紛争…。
特に、新型コロナウイルス感染症に
関連したメンタルの不調は
これから顕在化されてくると
いわれています。
5人に一人の繊細さん(HSC)
にとっては、さらにダメージが
強かったのではないかと
推測されます。
かといって過度に
心配しないでください。
必ず不調になるわけではないし
大人の不安や心配が子どもに
伝染してしまってはいけないので。
そして、不登校の原因は
一人ひとり違うのです。
大丈夫。
お子さまの辛さを理解し
適切な対応を続けることで
必ず回復していきますよ。
辛い気持ちを理解し、常に味方
まずは、お子様に
「今までよく頑張ったね」と
ねぎらいの言葉をかけて
あげるといいと思います。
実は、大人が思っている以上に
子どもは苦しんでいます。
恐怖心が強く
自己肯定感が極度に低い。
教室が怖い、他人が怖い、
家も怖い(かもしれない)
自分には価値がないから消えたい…
大人からみえる感じとは違って
心の中は真っ暗闇
孤独で苦しんでいるのです。
重なるストレスで
脳の機能が低下すると
このような状態になってしまいます。
感情を司る部分が委縮したり
ホルモンバランスが
崩れたりする結果です。
心のエネルギーがからっぽ
になってしまうのです。
わたしは
登校しぶりの初期段階で
大失敗をしました。
制服に着替えた後
部屋から出てこない娘を
学校へ無理に連れて
いったことがあります。
学校から帰ってくると
ケロッとしており
笑顔もみられたため
苦しんでいるとは
思えませんでした。
頭痛や腹痛を訴えることも
あったのですが
受診結果が「異常なし」であり
怠けたいのではないかと
考えてしまったのです。
わたしの夫は
それ以上にひどかった。
怒鳴りつけてまで学校へ
連れて行ってました。
(わたしは、夫の無理解に
2年間苦しみました)
自分で学校へ行けたと
安心していた時、
学校から「来ていませんよ」と
連絡がきたこともあります。
どうか、生きていてほしい
そう願いながら一生懸命探しました。
そんな娘は
2か月後には状態が急に悪化。
親子関係も崩れ、
外へも出られなくなりました。
受診が必要なのに
病院にも連れていかれない。
毎日途方に暮れていました。
徐々に食事もできなくなり
無気力で、ベッドの上で
やっと過ごしていた様子でした。
一番身近な親に辛さを
理解されなかった時の
苦しさは、
想像に難くありません
本当に申し訳ないことを
してしまいした。
親が子どもを理解し
ありのままを受けいれる。
そして味方でいること。
それが長引かせずに
回復へ向ける重要なカギ
となるのです。
もし、「消えたい」と思っていたり、
生きていることが苦痛そうな場合は
医療の力が必要です。
第三者に相談し、医療機関の受診を
検討する必要があります。
安心できる居場所を確保
ストレスのかからない
安心できる居場所が必要です。
子ども部屋があれば
それで十分です。
ひとり部屋が確保できない場合は
室内テントを準備するのもいいです。
ただ、命に関わることが
ないようなら
監視はしないように
しなければなりません。
監視されていると
感じるだけで
苦痛に思うことがあるのです。
心をかけてあげるくらいが
ちょうどいいかもしれません。
脳は、ストレスから解放され
十分な休養をとることで
機能が回復していきます。
かといって、ゲームばかり
していても良くないんじゃない?
と思われるかもしれません。
でも、今は
好きなことを好きなだけ
することを応援してあげて
ほしいのです。
脳の幸せホルモンや
免疫が高まるホルモンがでて
回復によい影響があります。
また、自己肯定感が高まることも。
そして、将来の夢に
つながっていく可能性
もあるのです。
担任の先生との面会ですが
お子さまの意思を尊重
することが大切です。
担任の先生との面会は
登校刺激になり
子どもにしたら
ストレスになるからです。
ありのままの自分でいられる
心理的にも物理的にも
安心できる居場所を
作ってあげましょう。
親が楽しく過ごす様子を見せる
あなたの好きなことや
趣味を楽しみながら
幸せそうに過ごしてください。
子どもは、親の様子や表情を見て
心がほぐれ安心感で包まれます。
自分のせいで親を苦しめている
という自責の念からも
解放されるでしょう。
かといって、
学校へ行けない子どもをみていて
笑顔になんかなれない。
と思うのも無理はありません。
しかし、親の笑顔や
幸せそうにしている様子は
一番効果的だったりするのです。
子どもは、親の心を瞬時に
察知しています。
つながっているのです。
親が楽しそうにしていると
子どもも嬉しくなります。
ほっとします。
ありのままの自分でいいんだ
と安心します。
気持ちを切り替えるのには
時間がかかるかもしれません。
ですが、あなたの笑顔は
子どもの幸せの源でもあるのです。
まとめ
- 辛い気持ちを理解し味方でいる
- 安心できる居場所を確保する
- 親が楽しく過ごす様子をみせる
これらのポイントを
実践してみて下さい。
一進一退しながらも
回復期、安定期、活動期と
ステップを踏んで回復していきます。
その間、3年前後はかかると
覚悟しておくといいかもしれません。
数か月や1~2年で回復したら
とてもラッキーです。
お子様にとって幸せであるかを基準にし、
期待はせずに成長を楽しみながら
日々を暮らしていくことがポイントです。