不登校【暴言・家庭内暴力】の原因とは?
「うるせぇ!くそばばぁ!」
(# ゚Д゚)かっちーん!
子どもが暴言を言ったり
壁に穴をあけているのを見て
不安になってはいませんか?
今まで真面目で
優しかったのなら
なおさらです。
実は、暴言や家庭内暴力の裏には
子どもなりの事情が隠れています。
やり場のない怒り、SOSの可能性があります。
なぜ、暴言や家庭内暴力が起こるのか
経験談を踏まえて解説していきます。
心の悲鳴
何かに「困っている」
だから「助けてほしい」
「どうしたらいいかわからない」
そんな説明のできない
心の悲鳴を全身で表現しています。
家庭環境や
学校の人間関係だったり
ホルモンの変化が影響していたり。
不安や怒り、焦りが
うごめいていて
自分でもコントロールが
できない状態です。
ここで、大人が反応してしまうと、
油に水をそそぐのと同じ。
ならなくてもいい状況(家出や非行)に
陥ってしまうこともあるのです。
わたしは、暴言に対して
怒ったり、言い返したりしていた頃は
問題が大きくなるばかりで
後のフォローも、大変でした。
それが、以下のポイントを
実践していったところ
暴言や親子関係は
改善していきました。
- ニュートラルモードで話す
- ポジティブモードで話す
- 否定しない
2週間でも1か月でもいいので
期間を決めて試してみて下さい。
少しでも改善してきたら
効果があるということです。
続けていく価値はありますよ。
抑圧から脱出したい
「~でなければならない」
厳格で抑圧的な環境のなかで
自分の意思が通らなかったり
思うように行動ができないと
自分が自分ではなくなっていきます。
それが、思春期になると
暴言や家庭内暴力となって
あふれだすのです。
部屋から出ずに
ひきこもることもあります。
不登校の親の会に参加すると
同じ家に暮らしているのに
5年も8年も顔を合わせていない
という例をよく耳にします。
わたしの娘は
厳格な家庭で育ちました。
とくに父親は教育熱心で抑圧的。
自分の劣等感を子どもで
補おうとしていたのでしょう。
どの大学がいいとか
どの職業がいいとか
コントロールしていたようです。
期待通りにいかなければ、
高圧的に怒り、ヒートアップする
こともたびたびありました。
もちろん不登校であることを
受け入れられず理解もしないので
家庭内の雰囲気はピリピリ。
緊張感が漂っていました。
なので、娘は「家を出たい」と
言い出すことがたびたびありました。
実際に飛び出したことも数回あり
対応に四苦八苦しました。
わたしは、夫や祖父母に
支配的なこと、厳しいことは
言わないようにしてほしいと
何度も伝えました。
夫が理解するまでには
かなりのエネルギーと時間を
要しましたが、
ふたりで児童相談所へ出向き
説明を受けてからは
変わっていきました。
少しずつですが
家庭内の厳格さがなくなり
支配的な言葉も減っていくと
娘は、「家を出たい」と言わなくなり
暴言も減っていきました。
命に関わること以外は
すべて肯定し理解する。
支配的で厳格な言動を避けることで
暴言や家庭内暴力は減っていくのです。
別人モード
過度なストレスが続き
脳の機能が低下して
一時的に(数か月~数年)
別人モードになることがあります。
この場合、治療が必要なことがあります。
心の病となると、気分が落ち込む
イメージが強いのですが
暴力的になることは多々あります。
性的な逸脱もしばしばあります。
これは、
脳の感情を司る部分が委縮したり、
ホルモンのバランスが悪くなって
うまく機能しないために
理性がコントロールできなくなるのです。
普段は考えられないような
言動や行動が伴い、
支援する親にとっては
忍耐の連続になります。
かといって
放っておくわけにはいきませんから
第三者に相談することが大切です。
症状は、ゆっくりと回復
していきますが
治療が必要な場合は
少しでも早い方が
回復しやすい傾向があります。
服薬治療が必要となれば
飲み始めてから
1年から1年半が
回復する目安といわれます。
内服が必要でも必要でなくても
ゆっくり回復していきますから
過度に不安にならないでください。
少し忍耐が必要になりますが
息抜きの時間をとりながら
支援していくといいですよ。
まとめ
暴言・家庭内暴力の裏には
- 心の悲鳴
- 抑圧からの脱出
- 別人モード
が隠れています。
ニュートラルモード
ポジティブモードで接し
命に関わることでなければ
否定せずに肯定することが大切です。
大人が、厳格さや抑圧的な態度をやめ
子どもを理解し尊重する態度を示すと
子どもは変わっていくことができます。
ですが、
「あれ、おかしいな」と感じる時は
医療の力が必要な場合もあります。
家庭内暴力の程度によっては
警察の力も必要な場合があります。
そんな時は、
ご家庭だけで抱えずに
第三者へ相談することが
回復へのカギとなりますよ。